研究を行うための方法

新臨床研修制度が始まって以来、研究への若い医師の意識が大きく変化し、研究を志す医師が減少しています。かつての医師はみんな医局に所属していました。医局に入れば、研究をする先輩医師から、直接いろいろな体験談を聞くことができ、自然と大学院に入学し研究をして博士号をとるイメージができていました。

しかし現在の医師は最初に市中病院で過ごす人が大半で、多くの市中病院では研究経験の豊富な医師は大学病院に比べて非常に少ないため、先輩医師から研究について話を聞く機会も減少します。また、市中病院では臨床業務が主体であるため、研究の話題をすることも少なくなります。このように、研究について話せる先輩医師の数と話す機会の両方が少ないため、自分が研究を行うイメージをもちにくくなっています。特に基礎研究については、大学医学部や研究所でしかおこなっていないため、どのようなものか全く想像できない状況になっています。

研究を行いたいのであれば、博士号を目指すことが一番有力な選択肢となります。大学院では通常2~4年程度研究に集中することができます。臨床業務をどうしても続けたいのであれば、論文博士という道もあります。

大学院に入学する時期は、卒後6~8年目が妥当であると考えられます。これは、初期研修が終わり、専門医研修も終わった時期です。研修医の頃から、具体的にどこで研究をするのか、自分の性格や科にあわせて考えておくと良いでしょう。

他にも、大学院に入らずに臨床の合間に研究をして論文を書き、一流の研究能力を身につけた人もいます。このように大学院に入らずに研究するのは大変ですが、自分を律する能力と、サポートしてくれる先輩がいれば不可能ではありません。

研究は、大学院に入らずに臨床業務と並行して行う選択肢もあるということを念頭に入れておくことも大切です。

医師のアルバイトとして働いている方も、研究についてもっと詳しく知りたいという方は、いろいろな方法を試してみてもよいかもしれません。