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医学部入試の難化

医師アルバイトをしている方の中には、大学の医学部に在籍している方もいるかもしれません。そんな医学部について今回は触れたいと思います。

医学部の人気はとどまることを知りません。一方で、かつては非常に高額であった私立大学の授業料は軒並み低くなっています。各私立大学は学費を切り下げ、優秀な学生を獲得するために競争しているのです。経済的な負担の面から考えると、以前よりは入りやすくなっているとも言えるでしょう。

医学部に入学することは、以前から簡単なことではありませんでしたが、近年さらに難しくなっています。これほど医学部が難関になるのはなぜなのでしょうか。

昔は必ずしも難関とは言えなかった一部の私立大学の医学部においても、医学部人気の結果、成績の良い受験生が集まり、今やもうやさしい入試とは言えなくなっています。

最近の大学進学率や十八歳人口等を考えると、日本全国の優秀な若者の七‐八人に一人の割合で医学部に入っていることになります。

当然ながら、偏差値で人間の能力を全てはかることはできません。しかし、社会において偏差値的な面から見て優秀なグループに属する若者の多くが、医師という一つの職業を目指しているというのは、とても健全とは言えないでしょう。日本社会の将来を考えると、若者が多様な分野で活躍できる社会であることが重要であり、今日の医学部人気は社会のゆがみが反映したものであると考えられます。

医学部がこれほど人気があるのは、それなりに理由があります。まず、医師は人の役に立つ仕事であり、社会から尊敬される職業の一つであり、他の職業と比べて高収入で失業する心配がありません。元気であれば、高齢になっても働き続けることができます。また、偏差値が高く難関の医学部に合格するという高い目標を掲げることが受験生のモチベーションになることもあります。進学校にとっては、卒業生が医学部に進学するということが学校の評価を上げることにつながるため、成績の良い生徒に医学部の受験を熱心に進める、ということが起きています。しかし、医師に向いているかいないのかといった適性や医師という仕事についてよく考えないまま医学部を目指すことは、望ましくありません。

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